私のブログを見ている人たちには今後留学や海外旅行のためにまとまったお金を貯める必要がある方が多いのではないでしょうか?
私は過去20種類以上の仕事を経験してきました。その中で貯金に向いていそうな仕事をいくつか紹介しようかなと思います。
とはいえめっちゃ実用的なことが書いてあるというよりは小話的な内容が主です。なので気晴らし感覚でダラダラ読んでください。
貯金には全く向いていないけど印象深かった仕事のことなんかも雑記的に書いてますので。
仕事の小話まとめはこちら
24歳くらいの時に、実家に期間工募集のチラシが届いた。そのチラシには”寮費無料””入社祝い金30万””月収38万円以上””満了金ボーナス45万”と、田舎高卒民の私にとって破格に見える金額が列挙されていた。
期間工とは、正社員のような長期的な雇用ではなく、繁忙期の短期的な雇用を前提とする代わりに、一般アルバイトじゃありえないレベルの好待遇で雇ってもらえるような制度だ。
私の家に届いたチラシがどこの会社の期間工か忘れたが、車のパーツのライン工みたいな業務内容だった気がする。
そこで私は”期間工”というものを知り、他の会社の期間工も調べてみた。
いろいろ見た結果、TOYOTAの期間工の待遇がメチャクチャ良かった。群を抜いていた。
きっとあなたもご存じあのトヨタ自動車株式会社は、日本の企業の中で売上高、時価総額、営業利益という点において1位らしく、やっぱり一番儲かっている会社の給料が一番良いのだな、と感心した。
家賃水道光熱費無料 入社祝い金35万 月収42万以上 期間満了金50万が半年ごとに貰える!と、どこの期間工も似たようなことを書いてくれているのだが、TOYOTAの待遇はそれぞれの数字が確実に他社を上回っていた。
また、かの有名なTOYOTAで働けること自体に少し興味があった。世界に轟く、日本人で知らない者はいない、そして日本一利益を出しているTOYOTAの内部ってどんな風なんだろうって。
勤務地は案の定、愛知県豊田市で、それにさえもワクワクさせられた。本場だ~!みたいな。TOYOTAの豊田市。聖地のような。
社会科見学も踏まえて、みたいな気持ちで応募した。
当時の私は持病もない健康な24歳男性だったので、あっさり採用となり、健康診断なども含めて2週間くらいの研修を受けた後、勤務となった。
私は組み立てという工程に配属となり、そこは流れてくる車の部品をひたすら組み立てていくライン工の仕事だったのだが、無茶苦茶キツかった。一日8時間の間に、だいたい700個ほどのドアの型枠を組み上げていた。
配属には運要素があるらしく、私の組み立てという工程はかなりキツイ方とのことで、短期間で体重が5キロほど落ちた。
職場の同僚には15キロ落ちたという人もいたので、その大変さは折り紙付き。
組立にいたスタッフは自分含めて若い男性ばかりだったので、若く健康な男はだいたいこの組立工程に振り分けられるのかも。モロに高負荷の肉体労働なので、女性だといっそうしんどそうだし。
一応組立に女性スタッフも0ではなかったが、バリバリの体育会系出身の人だった。か弱い系ではない。
給与は予告されていた通り十分に高いもので、初月から入社祝い金と合わせて80万近く貰え、以降毎月45万ほどの給料、さらに半年ごとに50万ほどのボーナスが与えられた。
寮は田舎の方で、工場にはシャトルバスで通勤する。周りに遊ぶところが全然なく、車を持っていないならろくに外出もできない。その車も、駐車場の数の関係で、1年くらい期間工を継続しないと持ち込むことを許可されないので、たいていの人間は寮にこもりがちになる。
家賃水道光熱費は無料で、遊ぶこともできず出費がなく、給与は非常に良いので、人生史上最もスピーディーにお金が貯まった。貯金しなきゃ!と思う間もなく、毎日、仕事キッツ!今日乗り越えて、明日乗り越えて、明後日さえ乗り越えたら休みだ!ガンバレ、ガンバレ!俺ガンバレ!って毎日自分を鼓舞し続けて、仕事頑張って、気づいたら数百万が溜まっていた。仕事がキツイ以外の記憶があまり無い。節約とか、貯金とか、お金貯める目標とか、むしろそういったことは一旦失念していた。期間を満了し仕事を辞めてふと我に返ったとき、かなりお金が貯まっていて嬉しかった。
働き出したらなんとか頑張れるが、もう一度自らあそこに飛び込むのは気が引ける。すでに一度TOYOTAで働き中身は見れたので、初めての時のような好奇心ももうないし。
でも、お金を短期間で貯めたいなら、TOYOTA期間工はおススメ。仕事を20種以上経験したが、一番お金が貯まりやすかった。
若くなかったり、持病があると採用されにくいとも聞くが、応募は無料で誰でも出来るので、とにかく短期でお金が欲しいなら挑戦してみて。
寮の風呂は数十人でも同時に入れるスーパー銭湯みたいな大浴場だったんだけど、大汗かいた仕事上がりに大浴場に入るのはとても気持ちよかったので、あれはもう一回味わいたいな。