仕事とかお金の話

占い師の仕事をした話

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私のブログを見ている人たちには今後留学や海外旅行のためにまとまったお金を貯める必要がある方が多いのではないでしょうか?

私は過去20種類以上の仕事を経験してきました。その中で貯金に向いていそうな仕事をいくつか紹介しようかなと思います。

とはいえめっちゃ実用的なことが書いてあるというよりは小話的な内容が主です。なので気晴らし感覚でダラダラ読んでください。

貯金には全く向いていないけど印象深かった仕事のことなんかも雑記的に書いてますので。

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20代前半の頃、知人から突然、占い師の仕事をしないかと誘いを受けた。知人の知り合いが占い師を探しているとのこと。当時私は占いなどしたこともなかったし、スピリチュアルなことに対する知識も考えも興味も、何一つなかった。ただ、珍しい誘いで関心をひかれたのと、提示された給料が一般的なアルバイトに比べると非常に良かったので、詳しく話を聞いてみた。

占い師の仕事と聞いて、私は最初、おどろおどろしいパープルの布に全身をくるみ、覆面をして、水晶玉を顧客につきつけながら会話をしたりするのかとイメージしたが、私のもとに来た誘いはメール占いの占い師の誘いだった。

占いアプリの中の人になって、課金ユーザーから届く悩みに返答していくものだと。それを聞いて、ただのチャットオペレーターのようなものかと少し拍子抜けし、同時にそんなことでなかなかの給料貰えるなら、やってみようかなと思い、その職に就いてみた。

働いてみると、多くのユーザーから悩みのメッセージが届く。それらに対して、上司と事前に打ち合わせして作った私のキャラクター設定に沿わせて、世界観を大事にしながら返信していった。

占いに来る人の悩みにバリエーションは全くなかった。ことごとく、恋愛の悩みかお金の悩みのどちらかだ。お客様の個人情報に合わせて少しだけ文章を加えたり調整したりするが、ほとんどの場合、悩みの種類に合わせて前もって用意しておいた定型文をコピー&ペーストして返信するだけの仕事だった。

極めて楽な仕事と言えた。

あまりに楽な仕事だったので、私は片手間でメッセージの返信作業をしながら、占いの勉強を始めた。

バイトの上では占いの知識なんぞ全くいらないなんちゃって占い師の仕事だったが、せっかくなのでちゃんと学んでみようと思い、タロット占いの本を読んだりしてみた。ゴリゴリ勤務中にタロットの本を読んでいたので、上司に怒られないか少し心配だったが、むしろ褒められた。「真面目ですね。」と。

一応、極端に緩い職場というわけではなく、仕事が楽過ぎて勤務中にうたた寝してしまった時にはめっちゃ怒られたので、それなりに厳しさはある。あくまでもタロット占いの本だったから、ポジティブに捉えてくれたようだ。

タロットを勉強したので、私は、お客様への返信のための定型文集に”タロット占いバージョンの返信集”を新たに作成し加えた。

ここで、私なりにタロット占いの勉強に対する所感を述べさせてもらうと、

タロット占いがしたいならまず、全てのカードに込められたイメージの意味を覚える必要がある。

例えば、「太陽」のカードは、エネルギーや活力といった、生き生きとしたイメージを所有している。これは比較的「太陽」というものから素直にイメージしやすいが、勉強しておかないとイメージしにくいカードも多くある。

「死神」とかはなんだか危険な香りがするカードだが、もし「死神」のカードが占い中に場に出たら、ユーザーの悩みに死をもたらす希望の光、苦しい日々が終わりを迎える兆候、みたいな表現でお客様を喜ばせたりする。これは私の考えや手法とかではなく、タロット占いとはそういうものらしい。カードに対するイメージを覚え、カードを引き、出たカードの意味にこじつけながらお客様を喜ばせたり、励ましたり、悪い方向に進まないように促したりするのが一般的なタロット占いだ。

占いに来られるお客様はピュアな方が多く、可愛らしい反応をしてくれる方ばかりで少し楽しかった。反応が良いので、タロット占いの定型文集も作りがいがあった。それに対して特に手当が出るわけでもなかったが、暇な時を見つけてはせっせと新規の定型文集を作り続け、バリエーションを増やしていった。一般的な職場で例えるなら、職場の業務マニュアルを、誰に指示されたわけでもなく自主的に趣味で作ってる変わり者のバイトスタッフみたいな存在だったかもしれない。

暇だったのだ。暇すぎてジッとしていられなかった。

すると、なんと私の役職があげられることになった。

もともと見習い期間中は時給1200円で、1か月くらい?の見習い期間が終わった後は時給1600円とかそれくらいだった。

役職が上がった後は月収40万+歩合制で、職場の売り上げに応じて歩合が決まるといった話だった。

全く予想だにしない展開で、非常に驚いた。しかし、当時、メチャクチャ楽な仕事ではあるものの、一日中PC画面を見続ける仕事がなんだかおっくうに感じていて、仕事上からデジタルデトックスしたいとあまり聞きなれない理由で仕事を辞めようと考えていた。そして結局、昇進?を断り辞めた。ちゃんと退職日を取り決め綺麗に辞めた。辞める時に職場から寄せ書きとお菓子の詰め合わせセットを貰った。その後は、何したかな?外仕事したくて土方とかキャッチ系の仕事した気もする。 

結局その昇進後の給料は貰っていないのですが、仕事の楽さと給料の高さを考慮すると、私の人生の中でも1~2位を争うほど良い仕事でしたね。もっと給料の良い仕事は他にもありましたが、遥かにキツイ仕事ばかりだったので。ただ、昇進とかは、タイミングだったのかもしれません。上司の誰かが辞める予定だったとか、異動があったとか。定かではないです。

この仕事で印象的だったことは、人は何歳になっても根っこの部分は10代のころから大きく変わりはしないのかなと思ったことです。新しいユーザーさんとやり取りをしていくと、序盤は年齢相応な、40代や50代の人ならそれなりにカッチリとした言葉遣いや表現をされるのですが、占いが進んでいきお客様が慣れて本音を語り始めると、何歳の人だろうとまるで10代の若者ような悩み方と文面になります。ユーザー数が多いので、たまにその時やりとりしているお客様の年齢なんかを忘れてしまうのですが、そうなると文面からでは絶対にその方の年齢の推測は出来ないです。10代の乙女のような文面と悩み方でメッセージをくれるそのお客様の年齢を、プロフィール画面で確認し直すと、60代だったり70代だったり。

世の人間はみんな、一生懸命自分を抑えて生きてるんだなと思いしりました。

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